水谷 博哉(三重・いなべ総合 旧3年)遊撃 171/68 右/両最後の夏は、2番・遊撃手として出場。特に、非常に軽快な遊撃守備は、上のレベルでも守備を売りにして行けるスピード感と動きをしている選手でした。打撃では、残念ながら観戦した日はノーヒットだったものの、技術的にはシッカリしたものを持っています。
(第一印象)ボールへの感覚に優れた選手で、最初の一歩目が鋭く、実に身のこなしにもダイナミックでかつ、柔らかさを持ったプレーヤーだと思います。天性の反射神経の持ち主だと言えるのではないのでしょうか。また地肩も基準以上なので、この先大学や社会人と進んでも、充分二遊間を担って行ける素材です。
(長所)左オープンスタンスで構えた時にから、懐深くボールを呼び込める形ができています。腰の据わり具合・両目で前を見据えるられる形・全体のバランスにも優れ、構えとしては理に適っています。
投手の重心が沈み込んだあたりで始動する、勝負強さを売りにするタイプ。足を引き上げてから着地するまでの「間」が取れているので、ボールをいろいろなタイミングが捉えられます。ベース側に踏み込んだ足下はブレませんので、外角の球もキチッと叩くことができます。
早めに「トップ」を作りつつ、上から綺麗にミートポイントまで振り抜けます。あとは、もう少しボールを捉える際に、バットの先端であるヘッドを立てるような意識でスイングできると、ボールをよりフェアゾーンに落とせるのではないのでしょうか。
頭の動きも小さく、目線のブレも少ないです。身体の開きも我慢でき、軸足にも粘りを感じます。軸を起点に、綺麗に振ることができます。
(課題)俊足・好打の打者にしては、足があまり早くないのが残念。遊撃守備ではスピード感を感じますが、走塁でのスピード感には光るものがありません。あとは、もう少し最後まで貪欲にベースまで駆け抜けて欲しいと思います。
(最後に)打撃は技術的には、ほとんどいじるところはありません。あとは、どんどんとレベルの高い相手と戦って、スピードに馴れて欲しいと思います。守備に関しては、天性の良さがあるので、あとはミスを減らす精度を追求して欲しいですね。この選手の場合は、最大の売りは守備ですから。
今後の進路はわかりませんが、志しを高く野球に取り組んで欲しいと思います。小回りの効く内野手なので、上レベルでも重宝されると思います。ぜひまた、何処かでその成長した姿に出会いたい1人です。
(2011年夏・三重大会)
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